写経・写仏
静寂の中、御仏の心と向き合う。写経・写仏を通じて無心になり、心と身体をリフレッシュされてはいかがでしょうか。
写経とは?
写経とは、お釈迦様がお説きになったみ教えを写生する事です。
- 紀元前一世紀頃、それまでは口伝によって伝えられていたみ教えですが、インドではじめて貝多羅葉(ばいたらよう)という木の葉に書写されました。
文字で書かれた経典は、その後各地に伝わります。二世紀頃からは漢訳も始まり、木版印刷が盛んになる十世紀中頃までの間、中国では多くの経典が漢訳され、写経されました。
あの有名な「西遊記」(さいゆうき)のモデルにもなった玄奘三蔵法師(げんじょうさんぞうほうし)をはじめ、多くの方々の大変な苦労によって、現在私達が目にする経典が成立したのです。
日本での写経の歴史は古く、印度・中国では勿論のこと、日本に於いては天武天皇の白鳳二年(六七四年)に「書生を集めて一切経を川原寺に於いて写さしむ」と日本書紀に出ているのが最古と云われています。
写経の効果
- 1. 姿勢がよくなり、心と身体が落ち着いてくる。振る舞いが凛としてくる。
- 2. 心が清浄になる
- 3. 顔が清々してくる。
- 4. 集中力がついてくる。
- 5. 忍耐力がついてくる。
- 6. 字が上手になる。
- 7. ストレスが軽減する。
- 8. 自然の治癒力が向上する。
心の安らぎと共により良き人生を求めるからこそ行われるものであります。
多忙な現代社会を生きる私たちだからこそ、写経を通じて無心になり、心と身体をリフレッシュされてはいかがでしょうか。
ご志納料 | お一人様 1500円 |
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所要時間 | 約60分~ |
写経の流れ | 1. 説明 2. 般若心経を心で一読 3. 写経 4. お抹茶・お菓子 |
※所要時間はあくまでも目安でございますので、諸事情により変更する場合がございます。
※通常は椅子席ですが、人数が多い場合などは座卓も使用いたします。
■お申し込みは、写経体験予定日の日時で御願い致します。
延命十句観音経 写経
このお経の最大の特徴は大変短いということです。『般若心経』の266文字に対して、『十句観音経』はわずか十句42文字です。(経名を合わせると49文字)
写経をより身近に感じて頂けることでしょう。
写経初心者の方や般若心経は少し長いかな?写経はしてみたいけど時間が余りない。という方にもお勧めいたします。
皆様にも観世音菩薩の功徳がございますように。
延命十句観音行とは?
白隠禅師は延命十句観音経霊験記(れいげんき)の中で、「この経は観音菩薩から直々に授けられた霊験あらたかなお経であり、王玄謨を初めとして多くの人々がこの経によって救われた」この経のすぐれた功徳を強調し救われた人々の事例を紹介している。
『延命十句観音行霊験記』
江戸中期に活躍した、臨済宗の中興の祖、白隠禅師(1686-1769)という僧侶がいます。禅の教えを、庶民に平易に説いて廻ったことで知られ、今でも白隠禅師の徳を慕う人は多いようです。この白隠禅師の著書に、『延命十句観音経霊験記』があります。白隠禅師は、この書の中で、日本で『延命十句観音経』が広まったきっかけとして、以下のような逸話を記しています。
寛文年間の頃(西暦1663年頃)、第百十二代天皇(霊元院法皇)が、天台宗の霊空光謙[れいくうこうけん]という僧侶に対し、仏典の中で功徳のある経典を選び出すことを命じます。そこで霊空が選び出したのが、『十句観音経』であり、以来日本でこの経典が盛んに読誦されるようになったというのです。もっとも、『仏祖統紀』にはなかった「延命」という文字を付け加えたのは、白隠禅師です。白隠禅師は、『十句観音経』が「経典」ではない事を充分知っていました。しかしながら、古来数々の霊験があったと伝わるのだからと、人々に読誦を勧めたようです。むしろ、白隠禅師が『霊験記』を著したことによって、『延命十句観音経』は世間に知られ、親しまれるようになりました。現在も、臨済宗を始めとし、様々な宗派の在家の人によって唱えられています。
ご志納料 | お一人様 1000円 |
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所要時間 | 約30分~ |
写経の流れ | 1. 説明 2. 延命十句観音経を心で一読 3. 写経 4. お抹茶・お菓子 |
※所要時間はあくまでも目安でございますので、諸事情により変更する場合がございます。
※通常は椅子席ですが、人数が多い場合などは座卓も使用いたします。
■お申し込みは、写経体験予定日の日時で御願い致します。
ご予約について
ご参加希望の方は、お電話又はインターネットからのご予約のみ承ります。
お電話 075-561-4311
電話受付時間 9:00~16:00迄
※写経道具は当寺でご用意致しておりますので、ご持参いただくものはございません。
※写経体験をキャンセルの場合はご予約の前日16:00までにメールにてお申しつけ下さい。
※タクシーでご来寺の方は必ず東門で乗降してください。正門(南門)は進入禁止となっております。
お忙しい毎日をお過ごしの方も、しばし京都の禅寺で「写仏」を行い、安らぎの時間を持たれてはいかがでしょうか?
写仏とは?
本来、本格的な仏画を描くための白描図(彩色をともなわない墨線だけの下絵)を写していくことをいいます。大陸から伝来してきた仏教ですが、仏さまの図像を墨一色だけで写す写仏を行や、美にまで高めた歴史は、日本だけが持つ独特のものです。日本人の精神性や美意識の高さから生まれたのがこの伝統的な白描写仏だといえるかもしれません。白描図の上に薄い和紙をのせ、仏さまのお姿を写しとって行く。黒の線を夢中で継いでいく作業はやさしく、何ともいえない清浄な空間のなかで心のやすらぎを感じる一時です。
また、写仏を行うことにより仏様のお姿を身近に感じることができます。
写仏用紙に下絵像が印刷されていますので、絵の苦手な方でも十分に写仏を楽しめます。
お忙しい毎日をお過ごしの方も、京都の禅寺で、しばし安らぎの時間を「写仏」によって持たれてはいかがでしょうか?
内容について
ご志納料 お一人様 1500円(初心者向け写仏)又は2500円(中級者向け写仏)
所要時間 30分~2時間
※体験後にお抹茶とお菓子が付きます。
※通常は椅子席ですが、人数が多い場合などは座卓も使用いたします。
写仏の仏様
■初心者向けの仏様
大日如来・阿弥陀如来・千手観音・勢至菩薩・虚空蔵菩薩・文殊菩薩・普賢菩薩・不動明王
ご志納料 1500円(お抹茶とお菓子)
■中級者向けの仏様(十二天)
帝釈天・毘沙門天・火天・閻魔天・羅刹天・水天・風天・伊舎那天・梵天・地天・日天・月天
ご志納料 2500円(お抹茶とお菓子)
※写仏される仏様によりお時間が変わってきます。
※写仏されました用紙はお寺に奉納していただくか
お守り袋に入れてお持ち帰り頂けます。(そのままでも可能です)
※タクシーでご来寺の方は必ず東門で乗降してください。正門(南門)は進入禁止となっております。
■お申し込みは、写仏体験予定日の日時で御願い致します。